賃貸物件の間取り以外にも専有面積もチェックポイント

賃貸物件の広告に記載される項目と注意点

賃貸物件の広告には、所在地や賃料のほか、築年数や建築の構造など、様々な情報が載せられています。マンションとアパートの違いについては厳格な規定があるわけではなく、2階以下で木造住宅か軽量鉄骨造の建物をアパートと呼び、木造以外の集合住宅なら階数に関係なくマンションと記載することが多いでしょう。駅近と記載された物件に関しては、駅からの距離を正確に把握しましょう。駅から徒歩10分と書かれた物件は、駅までの距離が約800メートルということになります。不動産広告では、駅からの距離につき、徒歩1分が80メートルと定められているからです。

「相談可」という表現にも注意しましょう。「ペット可」なら小型犬に限るといった条件に合えばペットを飼えますが、「ペット相談可」の場合は、相談できるだけで必ず飼えるとは限りません。

専有面積に関する情報の読み取り方

アパートやマンションといった集合住宅の賃貸物件については、間取りに加え、専有面積が広告に記載されています。専有面積とは、リビング・キッチン・寝室など居住者個人が独占して使えるスペースのことで、共用部分の対立概念と言えるでしょう。専有面積には、トイレや浴室のほか、玄関や収納も含まれます。ただし、居住者個人しか使えなくても、専有面積に含まれないスペースもあります。たとえば、バルコニーやベランダをはじめ、屋根裏収納や床下収納などが挙げられるのです。ロフトも小規模なものは専有面積に含まれません。玄関ドアと門扉の間を占める玄関ポーチも同様です。

バルコニーやベランダは非常時に居住者全員の避難路になるし、玄関ポーチは室外にあり共用の廊下と繋がっているからです。